尾崎衣良『外面が良いにも程がある。』
広告が気になって買ってしまった。
読んでから言うと、別に買って読まなくて良いような漫画だな、と。
まさかの短編集で、広告に使われている話
(メガネの女の子の仕草にイケメンが惚れるというもの)
は、まあ、だいたい想像の範囲内で終わります。
一見素朴に見える彼女が本当はどうなんだろう? と謎を残すような終わり方で
従来の、メガネで地味で真面目な女子が本当はめちゃくちゃ美人で、
でももててなかったから男にはウブで、
というようなパターンを崩そうとする工夫は見れるけど、まあそうですか、と。
収録されているのは、
「外面が良いにも程がある。」
「業務上偽装恋愛」
「いたい にがい 少しあまい」
「優しい毒薬」
の4作。
4作目も、広告に使われてた気がしますね。
卵アレルギーとわかってハンバーグに卵を入れて彼女に食べさせる
とんでもない彼氏が出てくる話です。
が、こんなとんでもない彼氏ですら、
なぜかこの作品のなかでは中途半端なパンチで、印象が薄い。
全体的に何もかもがどこかですでに聞いたことがあるような、想定内の話です。
他のブログでは、「良作」と言っているひともいたけれど、
私は別にというかんじですね、まあ、この読後感すら想定内。
ま、買って読んでしまったんだけどね。